【5月10日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2021)は9日、男子シングルス決勝が行われ、大会第5シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が第8シードのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)を6-7(8-10)、6-4、6-3の逆転で下し、2018年以来となる2度目の大会制覇を果たした。

 ズベレフは決勝までにラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)とドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)にも勝利しており、トップ10選手を立て続けに3人破っての栄冠となった。

 今季のタイトル獲得は3月のメキシコ・オープン(Abierto Mexicano TELCEL Presentado Por HSBC 2021)に続き2回目で、マスターズ1000(ATP Masters 1000)での優勝は通算4回目となった。一方のベレッティーニは、4月のセルビア・オープン(Serbia Open 2021)に続く連続優勝はならなかった。

 ズベレフは「特にマスターズ1000の決勝では3連敗中だったので、(優勝できて)最高だ」と喜び、「とても特別なタイトルになったし、しっかりと堪能したい」と話した。

 また、「マッテオは非常に難しい相手だ。235キロのサーブを打ち、あれほどボールに対してパワーを持つ選手とは対戦したことがない」と、ベレッティーニを絶賛した。「マッテオを相手にすると、ボールをコートに返すことだけでも本当に難しい」

 ズベレフは次週行われるイタリア国際(Internazionali BNL d’Italia 2021)でも2度目の大会制覇を狙う。2017年のイタリア国際で自身初のマスターズ1000優勝を果たしたズベレフは、今の調子は最高だとし、「ここ(マドリード・オープン)と同じパフォーマンスができたらと思う」と意気込んだ。(c)AFP