【5月7日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2021)は6日、男子シングルス3回戦が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は予選勝者のアレクセイ・ポピリン(Alexei Popyrin、オーストラリア)を6-3、6-3で下し、準々決勝に駒を進めた。

 第2シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)、さらにはモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2021)を制した第4シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)がまさかの3回戦敗退となったことで、ナダルの通算6度目の優勝に向けた道は開かれた。

 世界ランキング76位のポピリンと初めて顔を合わせたナダルは第1セットで苦しみ、相手に6度のブレークポイントを与えるもうち5本をしのいだ。

 しかし第2セットは一つのブレークを奪うだけで十分な展開となり、準々決勝では第5シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)と対戦することになった。

 2018年大会の王者であるズベレフは、前月に行われたモンテカルロ・マスターズで世界1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)から金星を挙げたダニエル・エヴァンス(Daniel Evans、英国)を6-3、7-6(7-3)で下した。

 ナダルはズベレフとの直接対決で5勝2敗とリードしており、クレーコートでの3試合では全勝している。

 前週のバルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2021)で、チャンピオンシップポイントを握りながらもナダルにタイトルを譲ったチチパスは、キャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)に6-7(4-7)、4-6で敗れた。

 世界ランキングトップ5の相手から初勝利を飾った同22位のルードは、これでクレーコートのマスターズ1000(ATP Masters 1000)では3大会連続の8強入りとなった。

 2017年と2018年の大会で準優勝している第3シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)は、アレックス・デミノー(Alex De Minaur、オーストラリア)に7-6(9-7)、6-4で勝利した。

 昨年の全米オープン(US Open Tennis Championships 2020)王者で、3月に行われたドバイ・テニス選手権(Dubai Duty Free Tennis Championships 2021)以来の実戦となっているティエムは、第6シードのアンドレイ・ルブレフ(Andrey Rublev、ロシア)を7-6(7-4)、3-6、7-6(7-4)で下したジョン・イズナー(John Isner、米国)と次戦で対戦する。

 今年に入り、出場した七つのツアー大会の全てで準々決勝以上に進んでいたルブレフだが、マドリード・オープンでは3回戦で姿を消すことになった。

 メドベージェフは第16シードのクリスティアン・ガリン(Cristian Garin、チリ)に4-6、7-6(7-2)、1-6で敗れた。

 通算3度目の出場となるメドベージェフは、5日の2回戦で同大会における初勝利を収めていたが、クレーコートをより得意としているガリンに黒星を喫した。(c)AFP