【5月6日 AFP】テニス、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2021)は5日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-1、6-2でカルロス・アルカラス(Carlos Alcaraz、スペイン)を下し、6度目の優勝を狙う大会の初戦を突破した。

 決勝でステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)に勝利してバルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2021)を制し、先週世界ランキング2位に再浮上したナダルは、18歳を一蹴して16強入りした。

 子どもの頃からのアイドルと誕生日に対戦した世界120位のアルカラスは、ファンの歌う「ハッピーバースデー」の中コートに出ると、試合後にはケーキも受け取った。

 果敢にナダルに挑んだアルカラスは、第2セットにブレークに成功したが、戦前の予想通り史上最高の選手の一人であるナダルに圧倒された。

「バルセロナでの優勝は大きかった。それ以降は物事がいい方向に進んでいる」と、手応えを口にしたナダルは、アルカラスについて「ポテンシャルが高い。若く好青年だ。すでに素晴らしいレベルのテニスをしているが、近い将来にファンタスティックな選手になると確信している」と語っている。

 3回戦でナダルは、新星ヤニック・シナー(Jannik Sinner、イタリア)を7-6(7-5)、6-2で破り勝ち進んだアレクセイ・ポピリン(Alexei Popyrin、オーストラリア)と対戦する。

 2019年に準優勝しているチチパスは、腹部をけがしたブノワ・ペール(Benoit Paire、フランス)を6-1、6-2と、1時間足らずで退けた。第4シードのチチパスは、今季男子シングルス最多タイの27勝目を挙げ、キャスパー・ルード(Casper Ruud、ノルウェー)との3回戦に駒を進めた。

 4月中旬に新型コロナウイルスの検査で陽性反応が出てからの復帰戦となった第2シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)は、アレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナ(Alejandro Davidovich Fokina、スペイン)に4-6、6-4、6-2で逆転勝利し、クレーコートでは約2年ぶりの白星を飾った。

 錦織圭(Kei Nishikori)は3-6、2-6で第5シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)に敗れた。

 また、世界9位のディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)は、アスラン・カラツェフ(Aslan Karatsev、ロシア)に6-2、4-6、1-6で敗れた。好調カラツェフは次戦でアレクサンダー・バブリク(Alexander Bublik、カザフスタン)と戦う。(c)AFP