【5月5日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)は4日、準決勝第2戦が行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)はリヤド・マフレズ(Riyad Mahrez)の2得点でパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)を2-0で下し、2戦合計4-1で初の決勝進出を果たした。

 ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督の下、過去4シーズンのチャンピオンズリーグでは準決勝にも届かなかったシティだが、今季はすでにフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2020-21)を制しているほか、リーグ戦でも優勝を目前にしており、これで3冠に向けて順調に進んでいる。

 グアルディオラ監督は「この勝利はわれわれ全員、そしてクラブのためのものだ。信じられないほど誇らしい」とコメントし、「今こうして決勝に進出し、この4、5年でやってきたことが意味をなした。選手たちは日々一貫した姿勢を見せている。本当に驚くべきことだ」と続けた。

 PSGホームの第1戦で決勝点をマークしたパリ郊外育ちのマフレズは、この日も前後半に1本ずつ冷静にシュートを決め、またしても地元のクラブを苦しめた。

 レアル・マドリード(Real Madrid)とチェルシー(Chelsea)の勝者と5月29日にトルコ・イスタンブールで対戦する決勝は、2008年にアラブ首長国連邦(UAE)の投資グループに買収されてから躍進を遂げているシティにとっての集大成となる。

 一方、ネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)とキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)が世界で最も高額な2選手になってから4年が経過するが、PSGのチャンピオンズリーグ制覇の夢はまたしてもお預けとなった。

 この日エムバペはふくらはぎのけがでスタンドから試合の行方を見守ることしかできず、チームは前週に行われた第1戦同様、前半は素晴らしいパフォーマンスを見せたが自滅していった。

 PSGは0-1の場面で、マルキーニョス(Marcos Aoas Correa "Marquinhos")とアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)が決定機を決められなかったことを後悔する結果となった。その後ディ・マリアはフェルナンジーニョ(Fernandinho)の足を踏んで退場となり、PSGは最後の20分を10人で戦うことになった。

 ディ・マリアにレッドカードが提示された後、選手を落ち着かせるためにピッチに出てこざるを得なかったマウリシオ・ポチェッティーノ(Mauricio Pochettino)監督は、チームの規律不足が痛手となったと認めた。

 シティは第1戦、イルカイ・ギュンドアン(Ilkay Guendogan)に対する危険なチャレンジによってイドリッサ・ゲイェ(Idrissa Gueye)も退場になっており、ポチェッティーノ監督は「180分のうち、われわれは40分から45分は10人で戦っていた」とし、「それが(相手にとって)大きなアドバンテージになってしまった」と話した。(c)AFP/Kieran CANNING