【5月5日 AFP】イタリア・セリエAのASローマ(AS Roma)は4日、イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)の指揮官を解任されたジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)氏が来季から監督に就任することになったと発表した。契約期間は3年。

 モウリーニョ氏は指導者キャリアの初期以来久しぶりの無冠でトッテナムを離れたが、2010年にインテル(Inter Milan)で欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)、セリエA、イタリア杯(Italian Cup)の3冠を達成し、英雄として去ったイタリアの地へ舞い戻ることになった。

 一方、2001年の後はリーグ優勝がなく、2008年を最後にタイトルから遠ざかっているローマは、これまで25個の主要トロフィーを獲得している自称「スペシャル・ワン」を迎え入れることを決めた。

 モウリーニョ氏は「ローマファンの信じられないほどの情熱が、この仕事を受ける決め手となった。来シーズンの開幕が待ちきれない」と発表し、「これまでと同じ野心と熱意を持ち、みんなで一緒に勝利のプロジェクトを構築していきたい」と意欲を見せた。

 ローマは同日、パウロ・フォンセカ(Paulo Fonseca)監督の今季限りでの退任を発表した。

 モウリーニョ氏と同じポルトガル出身のフォンセカ監督は、2019年にローマの指揮官に就任し、今季が2シーズン目。来季のチャンピオンズリーグ出場権を獲得できれば、契約を1年延長できるオプション付きの契約を結んでいるが、昨季はリーグ5位で、今季も4試合を残して同都市のライバルである6位ラツィオ(SS Lazio)と勝ち点9差の7位にとどまっている。

 ヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2020-21)では準決勝に勝ち残っているが、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)との第1戦を2-6で落とし、6日の第2戦を迎えることになっている。(c)AFP/Emmeline MOORE