【5月4日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、シアトル・シーホークス(Seattle Seahawks)で俊足を誇るWRのD.K.メットカーフ(DK Metcalf)が、東京五輪の代表選考会に向けて今週末に開かれる陸上競技会にエントリーしたことが、関係者によって3日に明らかになった。

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 23歳のメットカーフは昨シーズンのアリゾナ・カーディナルス(Arizona Cardinals)戦で快足を飛ばし、フィールドのほぼ端から端まで駆け抜けようとした相手のセーフティー、ブッダ・ベイカー(Budda Baker)に追い付いてタッチダウンを阻止し、話題を呼んだ。

 このプレーはSNS上でも注目を集め、全米陸上競技連盟(USATF)からはツイッター(Twitter)で、来月オレゴン州ユージーン(Eugene)で開かれる東京五輪代表選考会の出場権獲得を目指すなら歓迎するという軽い反応があった。

 そしてこのたび、9日にカリフォルニア州ウォルナット(Walnut)のマウント・サンアントニオ・カレッジ(Mt. San Antonio College)で開催されるUSATFゴールデンゲームズ(USATF Golden Games)にエントリーし、そのスピードを試してみることになった。USATFも同選手がエントリーしたことをツイートで明らかにした。

 NFLにおけるメットカーフの足の速さは疑いの余地がないが、ユージーン大会に出場できる見込みは薄い。出場には(100メートル)10秒2のタイムをたたき出す必要があり、これは高校時代から競技とは遠ざかっている新米の陸上選手にとっては、かなり高いハードルとなる。(c)AFP