【4月30日 AFP】来月19日に予定されているサッカーイタリア杯(Italian Cup 2020-21)決勝のアタランタ(Atalanta)対ユベントス(Juventus)戦で、収容人数の20パーセントであれば観客の入場が認められる見通しであることが分かった。同国保健省のアンドレア・コスタ(Andrea Costa)次官が29日に明かした。

 セリエAに所属するサッスオーロ(US Sassuolo)の本拠地で、レッジョエミリア(Reggio Emilia)に位置するマペイ・スタジアム(Mapei Stadium)で行われる一戦では、約4700人のファンが入場することになる。

 同国AGI通信はコスタ次官の話として「ロベルト・スペランツァ(Roberto Speranza)保健相と協議を行った結果、収容人数の20パーセントに当たるファンをスタジアムに入れることに政府が前向きであると認める」と伝えた。

「CTS(技術科学委員会)は現在、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策の法律を完全に順守して、観客が安全に到着して試合を追えるようにするプロトコルを調査している」

 同国サッカー界ではファンのスタジアム観戦が認められていないが、6月11日に開幕する欧州選手権(UEFA Euro 2020)では、ローマにあるスタディオ・オリンピコ(Stadio Olimpico)で収容人数の25パーセントに当たる観客の受け入れを政府が確約している。

 コスタ次官はまた、同都市で5月16日に行われるテニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2021)決勝でも一部の観客が入場できるようになるのが理想だと述べた。

「ローマでのサッカー欧州選手権の開催を目指す上で、それらは重要なテストになるだろう」

「スポーツ界全体にとっても基本的な合図であり、日常生活に徐々に戻るための日程を示す上での手本を再び示すことになる」 (c)AFP