【4月30日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)は29日、オハイオ州クリーブランド(Cleveland)で2021年のドラフトが行われ、ジャクソンビル・ジャガーズ(Jacksonville Jaguars)がクレムゾン大学(Clemson University)のQBトレバー・ローレンス(Trevor Lawrence)を全体1位で指名した。

 昨季はリーグ最下位の1勝15敗という結果に終わり、昨年12月にドラフト全体1位指名権が確定していたジャガーズは、長年探し求めていたフランチャイズQBとして成長することを期待し、天才司令塔のローレンスを予想通りに獲得した。

 長髪がトレードマークのローレンスは、大学フットボール部での3年間で先発QBとして通算34勝2敗の成績を記録。身長198センチ、体重100キロの恵まれた体格と豪腕を誇る同選手は、正確なロングパスを投げられる逸材で、すでにペイトン・マニング(Peyton Manning)氏やジョン・エルウェイ(John Elway)氏といった元名QBの再来との呼び声が高い。

 NFLのロジャー・グッデル(Roger Goodell)コミッショナーから指名を受けた直後、ローレンスはサウスカロライナ州セネカ(Seneca)からの中継で「本当に信じられない」と喜び、「さっきまですごく緊張していたけれど、ジャクソンビル(Jacksonville)コミュニティーの一員になれることにわくわくしている」とコメントした。

 今年のNFLドラフトは、全体3位までQBが並んだ。ニューヨーク・ジェッツ(New York Jets)は2位指名でザック・ウィルソン(Zach Wilson)を選択し、サンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)はトレイ・ランス(Trey Lance)を同3位で指名した。

 アトランタ・ファルコンズ(Atlanta Falcons)は全体4位でTEカイル・ピッツ(Kyle Pitts)を補強し、QBマット・ライアン(Matt Ryan)を擁するオフェンス陣にまた一つ武器を加えた。

 シンシナティ・ベンガルズ(Cincinnati Bengals)は、全体5位でルイジアナ州立大学(Louisiana State University)のWRジャマール・チェイス(Ja'Marr Chase)を選択。同選手は2019年全米大学フットボールの優勝決定戦でともに母校の優勝に貢献したQBジョー・バロウ(Joe Burrow)と、ベンガルズで再びタッグを組むことになった。(c)AFP