【4月30日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、グリーンベイ・パッカーズ(Green Bay Packers)のQBアーロン・ロジャース(Aaron Rodgers)が、球団幹部に対してチームへの不満を理由に新シーズンを前に退団の希望を伝えたと、同国スポーツ専門チャンネルESPNが29日に報じた。

 報道によると、2020年シーズンの最優秀選手(MVP)に選出されたロジャースは今オフシーズン、パッカーズを率いるマット・ラフレール(Matt LaFleur)ヘッドコーチ(HC)をはじめ、ブライアン・グーテクンスト(Brian Gutekunst)ゼネラルマネジャー(GM)とマーク・マーフィー(Mark Murphy)球団社長らに折に触れて面会し、自身の将来に関して話し合ったとされている。

 グーテクンスト氏はESPNに対して、ロジャースについてはチームの長期的な司令塔として見てきたとコメントしたという。これらのニュースは、同日始まったNFLドラフトのわずか数時間前に伝えられた。

 今回のドラフトではいくつかのチームがQBを指名するとみられている中、全体3位指名権を持っているサンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)は、地元カリフォルニア州出身で同チームのファンとして育ったロジャースに関して、パッカーズにトレードを打診したことも報じられた。

 本拠地ランボー・フィールド(Lambeau Field)で行われた昨季のナショナル・カンファレンス(NFC)決勝で、パッカーズがタンパベイ・バッカニアーズ(Tampa Bay Buccaneers)に敗れた後、ロジャースは去就に関してさまざまな臆測を呼んでいた。

 チームでの自身の将来について「不透明」と話していたロジャースは、後日にこの発言が間違って解釈されたと弁解しており、その際には「シーズンが終了し、MVPを有力視されていることに加えてチームが再び好成績を記録した中で、自分が残留しない理由は思い当たらない」と話していた。(c)AFP