【4月29日 AFP】魚の骨が喉に刺さり手術を受けた、ウルグアイのホセ・ムヒカ(Jose Mujica)元大統領(85)が28日、退院した。医師らが明らかにした。

 担当した医師の一人、アンドレス・ムニョ(Andres Munyo)氏は、ムヒカ氏の食道に異物は確認できなかったが、魚の骨が刺さった時にできたとみられる傷があったと説明した。

 ムニョ氏は記者会見で、異物が消化管を通る際に傷をつけることがあるとし、傷が治るのには大体10~15日かかると述べた。

 ムヒカ氏の主治医、ラクエル・パノーン(Raquel Pannone)氏は、ムヒカ氏は食事を取ることができるようになったので退院し、首都モンテビデオ郊外にある自宅の農園に帰ったと述べた。

 ムヒカ氏は元左翼ゲリラで、2010~15年の在任中は「世界で最も貧しい大統領」として知られ、収入の大半を寄付していた。

 新型コロナウイルスが流行する中、免疫力の低下でリスクが高いとして昨年10月に上院議員を引退、政治の第一線から身を引いた。(c)AFP