「中指立てた写真」投稿でチア活動1年停止処分 米最高裁が審理へ
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【4月28日 AFP】14歳だったブランディ・レビー(Brandi Levy)さんは、米ペンシルベニア州の高校のチアリーディング代表チームに入れなかったことに腹を立て、中指を立てた写真を「スナップチャット(Snapchat)」に投稿した。この時は写真がきっかけで、連邦最高裁判所で争うことになるとは夢にも思っていなかった。
高校はレビーさんに対し、チアリーダーとしての活動を1年禁止する処分を科した。最高裁では28日、この処分について、公立校の敷地外での生徒の発言を罰する権利が高校にあるのかどうかが争われる。
レビーさんの問題は一見、取るに足らないことのように見えるかもしれない。だが、若者の表現の自由、インターネット上の嫌がらせに対抗する権利など米国における重要な問題を含んでいる。
レビーさんは2017年のある土曜日、ペンシルベニア州マハノイシティー(Mahanoy City)の高校から離れた場所で、問題の写真を投稿した。
裁判でレビーさんの代理人を務める有力な人権団体「米国自由人権協会(ACLU)」に対しレビーさんは、「チアリーディングの代表チームのオーディションに挑戦したけど不合格だった。すごく腹が立っていた」と説明したという。
レビーさんは、携帯電話で中指を立てた自分と友人の写真を撮影し、学校やチアリーディング、ソフトボール、そして「全て」に対してののしるコメントと共にスナップチャットに投稿した。
だが、チアリーディングのコーチらにこの投稿を知られ、レビーさんは1年間チームでの活動を禁じられた。
レビーさんの両親は、言論の自由を保障する合衆国憲法修正第1条に違反しているとして訴訟を起こした。
マハノイシティーの教育当局は、ベトナム戦争(Vietnam War)への反対を示す黒の腕章を生徒が着けることを認めたものの、学校の運営を妨げる場合には処罰もあり得るとする1969年の判例を挙げている。
当局は、学校は校外で起こったとしても、学校内に実質的な影響を及ぼすような行動を規制する権限を留保していると主張している。さらに、携帯電話の普及や新型コロナウイルスの流行によるオンライン授業の拡大で、学校の中と外に線を引くという考えは適さなくなったとしている。(c)AFP