【4月26日 AFP】ハンジ・フリック(Hansi Flick)監督が今季限りでの退任の意向を発表したドイツ・ブンデスリーガ1部のバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)が、RBライプツィヒ(RB Leipzig)のユリアン・ナーゲルスマン(Julian Nagelsmann)監督を引き抜くことを目指し、クラブ間交渉を行っていると同国メディアが25日に報じた。必要な金額は3000万ユーロ(約39億円)にもなるといわれている。

 独紙ビルト(Bild)によると、名将と呼び声の高いナーゲルスマン監督と2023年まで契約を結んでいるライプツィヒは、バイエルンに3000万ユーロを要求するという。テレビ局「シュポルト1(Sport 1)」も、交渉はすでに始まっており、「動く金銭は1500万ユーロ(約19億5800万円)を大きく上回る」と伝えている。

 バイエルンでは、2023年までクラブと契約しているフリック監督が、戦力補強に関するフロントとの方針の違いを理由に契約解除を申し出ている。ただし、まだ友好的に決着がついたわけではない。

 フリック監督は、今夏の欧州選手権(UEFA EURO 2020)限りでヨアヒム・レーブ(Joachim Loew)監督が退任するドイツ代表の次期指揮官の有力候補といわれている。

 バイエルンのカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)社長は、ビルトに「ハンジの希望を受け入れるなら、全員で協力して、クラブにとって満足のいく解決策を見つけなければならない」と話している。

 一方のナーゲルスマン監督は、バイエルン(Bavaria)州の出身で、いつかはバイエルンを指揮したいと以前から明言している。ライプツィヒでは、昨季に欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)の準決勝に進出。国内リーグでは今季もボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)に代わってバイエルンのライバルの一番手を務めてきた。(c)AFP