【4月26日 AFP】サッカーイングランド・フットボールリーグカップ(England Football League Cup 2020-21)は25日、決勝が行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)がトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)を1-0で下し、4連覇を果たした。8000人のサポーターが集まったウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)でタイトルを獲得したシティのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、ファンの前での優勝は格別だと述べた。

 試合を支配したシティは82分、アイメリク・ラポルテ(Aymeric Laporte)のヘディングが決勝点となり、トッテナムに13年ぶりのタイトルを許さなかった。

 新型コロナウイルスに関する規制が緩和される中、イングランドでは9万人を収容するウェンブリーでのテストイベントの一環として、両チームのサポーターを入れたサッカーの試合が13か月ぶりに行われた。

「満員ではないがずっと良い」と話したグアルディオラ監督は、「彼らと一緒に祝うのは格別」と続けた。

「とても良いプレーができた。初タイトルを獲得し、この大会で4連覇できたのは信じられないほどうれしいが、とりわけ直近の33試合で30勝しているから」

 前週末に行われたFAカップ(FA Cup 2020-21)準決勝でチェルシー(Chelsea)に敗れたシティは、前人未到となる4冠の夢が絶たれた。

 しかし、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)準決勝第1戦を28日に控えているシティは、今週末にもプレミアリーグで優勝を決める可能性があり、3冠に向けて順調に進んでいる。

 今回の勝利により、FCバルセロナ(FC Barcelona)とバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)、シティを率いてきたグアルディオラ監督が手にした主要タイトル数は25となり、イングランドでは七つ目となった。

 グアルディオラ監督は「私はバルセロナ、バイエルン・ミュンヘン、このチームとビッグクラブを指揮してきた。だからそれを簡単に成し遂げられる」と謙虚に語った。

 それとは対照的に、長く無冠が続くトッテナムのタイトル獲得はまたしてもお預けとなった。

 しかし、ジョゼ・モウリーニョ(Jose Mourinho)前監督の解任に始まり、他のプレミアリーグクラブ同様、ファンの猛反発を受けて欧州スーパーリーグ構想からの撤退を発表するといった混沌(こんとん)とした1週間が終わりを迎えたことで、トッテナムに不満はないのかもしれない。(c)AFP/Kieran CANNING