【4月25日 AFP】総合格闘技「UFC(Ultimate Fighting Championship)」の大会「UFC 261」が24日、米フロリダ州ジャクソンビル(Jacksonville)で開催され、米国では1年以上ぶりとなる有観客のUFCで、大会の看板選手が強烈なKOでファンを喜ばせた。

 今回の大会には、カマル・ウスマン(Kamaru Usman、ナイジェリア)、ローズ・ナマユナス(Rose Namajunas、米国)、バレンティーナ・シェフチェンコ(Valentina Shevchenko、キルギス)の有力ファイター3人が登場。メインを張ったウエルター級王者のウスマンは、第2ラウンドの1分2秒に電光石火の右ストレートを相手のあごにヒットさせ、挑戦者のホルヘ・マスビダル(Jorge Masvidal、米国)からKO勝ちを収めた。

 無敗を18試合に伸ばしたウスマンは、観客や他のファイターに向けて「自分はどんどん強くなっている」とコメント。「フロリダ州ジャクソンビル、荒っぽいのは好きか? ようこそ、みんな」とファンを歓迎し、「いろいろな人に言っているんだ。自分はパウンド・フォー・パウンドの、現時点で地上最強のファイターだってな」と宣言した。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で、多くの人を集めてのイベント開催が制限される中、UFCも無観客や、アラブ首長国連邦(UAE)の「スポーツハブ」アブダビの住民に観客を限定した開催を強いられてきた。

 しかし今回は、およそ1万5000人がバイスター・ベテランズ・メモリアル・アリーナ(VyStar Veterans Memorial Arena)に集まった。その一方で、新型ウイルスとの闘いは米国でも続いており、フロリダ州の当局は大会の数時間前、新規感染者が7411人、死者が53人という数字を発表している。(c)AFP