【10月25日 AFP】総合格闘技「UFC(Ultimate Fighting Championship)」の世界ライト級王者ハビブ・ヌルマゴメドフ(Khabib Nurmagomedov、ロシア)が、24日のジャスティン・ゲイジー(Justin Gaethje、米国)戦後に突然の現役引退を発表した。「母親と約束した」ことが理由だという。

 ヌルマゴメドフは24日、7月に父親にしてコーチのアブドゥルマナプ(Abdulmanap Nurmagomedov)さんを亡くしてから初めてとなるUFCのライト級王座統一戦に臨み、2回TKOで勝利を収めた。

 その試合後、32歳のヌルマゴメドフは「自分はUFCの無敗の統一王者で、戦績は13勝0敗、プロ総合格闘家としてのキャリアでは29勝0敗だ」「しかし、きょうの試合が自分の最後のファイトだ」「UFCがジャスティン戦の話を持ってきたとき、母と3日かけて話をした。すると、父がいないなら戦わないでほしいと言われたから、これで最後にすると言った。そう約束したんだ」と話した。

「ジャスティンにはとても感謝している。君のすごさは知っているし、周りの人を大切にしていることも知っている。両親を大事にしてくれ。あしたには何が起こるか分からないから。コーチやみんなもありがとう。きょうが自分のUFCでのラストファイトだ」

 2018年にヌルマゴメドフに敗れたコナー・マクレガー(Conor McGregor、アイルランド)は、いち早くこの知らせに反応し、ツイッター(Twitter)で「俺は続けるよ。改めてお父さんのことにお悔やみを言いたい。君とその家族へ、親愛なるマクレガー家より」と長年のライバルをねぎらった。(c)AFP