【4月25日 AFP】20-21スペイン1部リーグは24日、第32節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)はレアル・ベティス(Real Betis)と0-0で引き分け、首位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に優勝争いの主導権を渡した。

 エデン・アザール(Eden Hazard)は最後の15分間ピッチに立ち、この3か月で2試合目の出場を果たしたが、レアルは突破口を見つけられなかった。得点チャンスもなかなかつくれず、27日に控えるチェルシー(Chelsea)との欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2020-21)準決勝第1戦を前に、コンディション面で不安を残す結果となった。

 アトレティコは25日にアウェーでアスレティック・ビルバオ(Athletic Bilbao)に勝利すれば2位レアルに5ポイント差をつけることができる。また、3位FCバルセロナ(FC Barcelona)はビジャレアル(Villarreal CF)を破ればレアルに勝ち点で並ぶ。

 シーズンが佳境を迎える中、レアルは多くのけが人を出して疲労もピークに達しており、ホームでのチェルシーとの第1戦ではトニ・クロース(Toni Kroos)、セルヒオ・ラモス(Sergio Ramos)、フェルラン・メンディ(Ferland Mendy)、フェデリコ・バルベルデ(Federico Valverde)、ルーカス・バスケス(Lucas Vazquez)を欠く可能性がある。

 2月以降は合計30分ほどしかプレーしていないアザールは、古巣チェルシー戦に出場するチャンスはあるが、ジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督が終盤まで起用をためらったという事実は、同選手がまだフィットしていないことを示唆している。

 アザールについて「15分間で良いプレーをしたと思う」と評価したジダン監督は、「勢いと力強さがあった。最も重要なのは、彼が不安を抱えていないということだ。間違いなく彼には違いをつくる力があるし、われわれは彼が必要になる」と期待を示した。

 チャンピオンズリーグの準々決勝でリバプール(Liverpool FC)を退け、リーグ戦でもアトレティコから首位の座を奪うかに思われたレアルだったが、ここ4試合は1勝3分けと振るわず、引き分けの試合ではいずれも無得点に終わっている。(c)AFP