【4月25日 AFP】欧州スーパーリーグ参戦を表明した12クラブについて、欧州サッカー連盟(UEFA)のアレクサンデル・チェフェリン(Aleksander Ceferin)会長は24日、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)からの追放といった制裁の可能性を否定しなかった。

 その一方で会長は、真っ先に撤退したイングランドの6クラブには寛大な処置を考えていることも示唆し、今もプロジェクトに残っているレアル・マドリード(Real Madrid)、FCバルセロナ(FC Barcelona)、ユベントス(Juventus)のことを「地球が平らだと考え、スーパーリーグがまだ存続していると考える者たち」とこき下ろした。

 リバプール(Liverpool FC)、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)、アーセナル(Arsenal)、マンチェスター・シティ(Manchester City)、チェルシー(Chelsea)、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)、レアル、バルセロナ、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)、ユベントス、ACミラン(AC Milan)、インテル(Inter Milan)の12クラブは前週19日、現行のチャンピオンズリーグに取って代わることを目的とした半閉鎖型のスーパーリーグ設立を表明した。

 しかし、ファンと政治家の後押しを得たUEFAに抑え込まれるようにして、まずはプレミアリーグの6クラブが撤退し、これに他国のクラブが続いて計画は発表からわずか48時間で崩壊した。

 これについて、チェフェリン会長は英大衆紙「メール・オン・サンデー(Mail on Sunday)」に対し、スーパーリーグ反対を表明したボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英首相に感謝しつつ、12クラブに対する制裁は選択肢として残っていると明かした。会長は「行動には必ず結果が伴うもので、何も起こらなかったふりはできない」と述べている。

 会長は「イングランドのクラブとその他の6クラブには明らかな違いがある。彼らは最初に手を引き、過ちを認めた。『間違っていた』と言うのはなかなかできることではない」ともコメントしたが、「どういう形になるかは分からないが、全クラブが責任を取る必要がある」と話している。(c)AFP