【4月23日 AFP】スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さん(18)は22日、米下院の委員会にビデオ会議で出席し、有力政治家らが気候変動を「無視」していると非難した。また、化石燃料に対する補助金の廃止を訴え、現世代の指導者に気候変動の危機をより真剣に受け止めるよう呼び掛けた。

 ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領が主催した気候変動サミットに各国首脳が出席する中、トゥンベリさんは、権力者や議員らが世界各地で生活環境の「破壊」を助長していると指摘。「あなた方のような権力者はいつまでこれが許されると、本当のところは思っているのか?」と激しく非難し、「責任を問われないまま、気候変動、公平性の世界的側面、そして歴史的な排出量をいつまで無視し続けることができると思っているのか?」と問い掛けた。

 トゥンベリさんは、世界の行動は必要な水準からはまだ程遠いと指摘。「今は2021年だ。いまだにこのような議論をしているという事実、いまだに税金を直接・間接的に使って化石燃料に補助金を出しているという事実は、恥ずべきことだ」と批判した。(c)AFP