【4月22日 AFP】米ニューヨーク市は21日、観光客を呼び戻して新型コロナウイルスの流行で打撃を受けた経済の立て直しを図るため、3000万ドル(約32億円4000万円)を投じて広告キャンペーンを展開すると発表した。

 ビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長は、観光支援策としてはニューヨーク市「史上最大」規模となる事業を6月に始動すると説明した。

「(ニューヨーク市は)営業を再開している、と人々に知らせる必要がある」と記者会見で述べ、「ここは安全だ。どうぞ来てください。素晴らしい時を体験してください。この危機にあって、とても勇敢だったニューヨーク市に来てください」と続けた。

 ハイペースで進むワクチンの集団接種により、ニューヨーク市では新型コロナウイルスの陽性率が5%前後に抑えられており、感染防止規制が徐々に緩和されている。

 米大リーグ(MLB)のニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)や米プロバスケットボール(NBA)のニューヨーク・ニックス(New York Knicks)など、スポーツ界は有観客試合を再開。美術館やレストラン、一部の劇場は入場客数を制限して営業している。

 劇場街ブロードウェー(Broadway)は9月に再開予定だが、関係者は早期再開の可能性を除外していない。

 海外からの入国にはいまだ規制がかかっているため、ニューヨーク市の観光促進事業は当面、国内の観光客が対象となる。(c)AFP