東京・北京五輪、選手の抗議行動は禁止 IOC決定
発信地:ローザンヌ/スイス
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【4月22日 AFP】国際オリンピック委員会(IOC)は21日、IOC選手委員会からの提言を踏まえ、東京五輪と北京冬季五輪では選手による表彰式や会場での抗議行動を禁止すると発表した。
【写真】1968年メキシコ五輪でのブラックパワー・サリュート
3547人のアスリートを対象に行われた調査の結果、3分の2以上が表彰式や会場、公式セレモニーの場で「個人の意見を示したり表現したりすることは適切でない」と答えたという。
今回の提言に先立っては、五輪会場における「デモンストレーション、あるいは政治的、宗教的、人種的なプロパガンダ」を禁止する五輪憲章第50条を緩和すべきだという声が上がっていた。
これにより、1968年メキシコ五輪で米陸上選手のジョン・カーロス(John Carlos)氏とトミー・スミス(Tommie Smith)氏が表彰台で行った「ブラックパワー・サリュート(Black Power Salute)」のような行為は制裁の対象となる可能性があるが、処分の内容は決まっていない。(c)AFP