母親を殺して食べた「ベンタスの人食い」に禁錮15年求刑 スペイン
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【4月22日 AFP】スペインの首都マドリードの裁判所で今週、母親を絞め殺し、遺体を解体して食べたとされる男の公判が開かれた。検察側は、禁錮15年を求刑している。
マドリードの有名な闘牛場近くにあるベンタス(Ventas)地区のアパートに住んでいたことにちなみ、「ベンタスの人食い」として知られるアルベルト・S・G(Albert S.G.)被告は、殺人と死体損壊の罪に問われている。
起訴状によると、2019年初め、被告は同居する当時69歳の母親とけんかになった。母親を絞め殺してから寝室に運び、「遺体を処分するため」のこぎり1本と包丁2本を使って解体した。
被告は約15日にわたって遺体を食べた。一部は容器に入れて冷蔵庫などアパートのあちこちで保管したり、ごみ袋に入れて捨てたりしたという。
地元メディアがアパートに入った警官の法廷証言として報じたところによると、被告は遺体を生で食べたり、調理して食べたり、犬に与えたりしたと語ったという。
母親の友人が行方不明者届を出したことがきっかけで、2019年2月23日に被告は逮捕された。事情聴取のためアパートを訪れた警官らに母親は在宅かと聞かれると、被告はいると答え、警官らを招き入れたという。
ある警察官は匿名を条件に民放テレビ局テレシンコ(Telecinco)に対し、「地獄のような光景だった」と語った。警察によると、被告は、薬物問題を抱えていることで知られていた。(c)AFP