■「上質なワインのよう」

 米植物学者ラルフ・ホルト・チェイニー(Ralph Holt Cheney)氏は1925年の著作に、シエラレオネの現地住民やフランスの商人は、ステノフィラ種の豆が「他のどんな種よりも優れていると考えている」と記している。そして「フランスに運ばれ、最高品質のモカとして売られている」と続けている。

 デービス氏は昨年8月、さほど期待せずに初めてステノフィラ種のコーヒーを試した。「酸味を予想していたのに、上質なワインを味わうような感じでした。こんなに美味だとは誰も予想していませんでした」とAFPに語った。「もっと驚いたのは、アラビカのような味がしたことです」

 国際自然保護連合(IUCN)の絶滅危惧種をまとめた「レッドリスト」で、ステノフィラ種は絶滅の危険性が高い「危急種」に分類されている。これは世界の野生植物と生物多様性の保護の重要性を示しているとデービス氏は強調した。

 ステノフィラ種をどこで栽培するのが適しているか、特定するにはさらに研究が必要だが、すでにアラビカ種が温暖化の影響を受けている熱帯もあり得るという。(c)AFP/Kelly MACNAMARA