フロイドさん事件、証拠は「圧倒的」とバイデン氏 評決控え異例の見解
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【4月21日 AFP】米ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)で黒人男性のジョージ・フロイド(George Floyd)さんが白人警官に首を圧迫されて死亡した事件で、元警察官デレク・ショービン(Derek Chauvin)被告が殺人などの罪に問われている裁判について、ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は20日、「正しい」評決を呼び掛け、陪審に提示された証拠は「圧倒的」だとの見解を示した。
裁判は19日に結審し、陪審が現在、評議を行っている。陪審は評議中、外界からの情報が遮断される。バイデン氏は、陪審の評議入り前であれば自身の見解公表は控えていただろうと強調した上で、異例の踏み込んだコメントを出した。
バイデン氏は記者団に対し、フロイドさんの遺族と話したと説明。遺族は「プレッシャーと不安」を感じつつも「評決がどうなろうとも平和と平穏を呼び掛けている」とした上で、「私は評決が正しいものであることを祈っている。私の見解では(証拠は)圧倒的だ」と述べた。
米国各地の都市では評決を受けた暴動への警戒態勢が敷かれており、ミネアポリスと首都ワシントンでは州兵が配備された。(c)AFP