【4月20日 AFP】スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さん(18)は19日、ワクチンの確実で公正な分配を目指す国際的枠組み「コバックス(COVAX)」に自身の財団から10万ユーロ(約1300万円)を寄付するとともに、不公平なワクチン供給状況を「悲劇」と呼び非難した。

 世界保健機関(WHO)が主導するコバックスに対する寄付金は、貧困国で弱い立場にいる人々や医療従事者に向けたワクチンの購入支援に使用される。

 トゥンベリさんは「ワクチンの不公平という悲劇に対処するため、国際社会はより多くのことを行うべきだ」と言明。「私たちには、新型コロナウイルスとの闘いで世界に存在する大きな不均衡を是正する手段がある。気候変動の危機と同様、最も脆弱(ぜいじゃく)な人々をまず助けなければならない」と述べた。

 AFPの集計によると、新型コロナウイルスワクチンはこれまで少なくとも206の国・地域で9億回近く接種された。うち約48%が、世界人口の16%が暮らす高所得国で行われた。世界人口の9%が暮らす低所得国29か国での接種回数は、世界全体の0.1%にとどまっている。(c)AFP/Robin MILLARD