【4月9日 AFP】(更新)スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリ(Greta Thunberg)さん(18)は9日、AFPのインタビューに、今年11月に英スコットランドのグラスゴーで開催予定の国連(UN)気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)を欠席する意向を表明した。新型コロナウイルスワクチンが平等に供給されておらず、各国が公平な条件で参加できないことを理由としている。

 トゥンベリさんは「ワクチンの供給状況は極めて不公平だ」と指摘し、「このままの状況が続くなら、COP26には参加しない」と語った。

 COP26が予定されている11月までには、富裕国は健康な若者へのワクチン接種を進めるだろうとの見方を示したトゥンベリさんは、「代わりに犠牲になるのは大抵、世界の他の場所の高リスク層だ」と批判。「みなが同じ条件で参加できないのであれば」COP26は延期すべきだとの見解を示した。COP26は当初昨年11月に開催が予定されていたが、すでに一度延期されている。

 その一方でトゥンベリさんは、「もちろんCOP26に出席したい気持ちは大いにある。でもみんなが公平な条件で参加できない限りはない」と話し、ワクチンの供給状況が改善されれば考えを改める可能性も示唆した。(c)AFP