脳振とうの追加交代枠だけでは「目標達成できず」 FIFPro指摘
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【4月16日 AFP】イングランドサッカー界で試験導入されている脳振とうを起こした選手の追加交代枠は「目標を達成できなかったり」「選手の健康を脅かしたり」することがあり、医療スタッフに不当なプレッシャーをかけていると、国際プロサッカー選手会(FIFPro)とイングランド・プロサッカー選手協会(PFA)が指摘した。
サッカーの規則作成を行う国際サッカー評議会(IFAB)に向けた共同文書の中で、FIFProとPFAは追加交代枠に関する現在の試験導入の範囲を拡大し、それと同時に脳振とうによる一時的な選手交代も「できるだけ早く」テストすべきだと述べた。
競技中の頭部負傷が引き起こす損傷への懸念が高まっていることを受け、プレミアリーグでは2月に脳振とうを起こした選手の追加交代枠を試験的に導入した。この新ルールはFAカップ(FA Cup 2020-21)や女子スーパーリーグでも採用されている。
これに先立ちIFABは昨年12月、適用を望む全てのリーグに対して脳振とうに伴う追加交代枠の採用を承認しており、運用期間を2022年8月までとしていた。
各チームは全ての交代枠を使い果たしていても、脳振とうを起こした選手2人までであれば交代することができる。しかしFIFProとPFAは、現在の追加交代枠と並行した形で、6月以降は脳振とうによる一時的な選手交代を試験運用すべきだと確信している。
この文書の中では、試合中に頭部の診断を受けたもののプレーを続け、結局けがの状態が当初の判断よりも悪かったと判明したため交代となったウェストハム(West Ham)のイッサ・ディオップ(Issa Diop)とシェフィールド・ユナイテッド(Sheffield United)のジョージ・バルドック(George Baldock)の両ケースを重く捉えている。
さらに、イングランドやフランス、ベルギーといった主要リーグのクラブで働くチームドクター96人を対象にしたFIFProの調査結果を紹介しており、その83パーセントが、医療チームが評価する時間が増えて、チームが1人少ない状態で試合を再開する必要がないため、脳振とうを起こした選手の一時的な交代に賛成しているという。(c)AFP