【4月15日 AFP】米大リーグ(MLB)、シカゴ・ホワイトソックス(Chicago White Sox)のカルロス・ロドン(Carlos Rodon)投手が、14日のクリーブランド・インディアンス(Cleveland Indians)戦で、球団史上通算20回目のノーヒットノーランを達成した。試合は8-0でホワイトソックスが勝利した。

 味方の援護に恵まれた28歳左腕は、9回1死で死球を与えて完全試合を逃したが、9回無死の場面ではホセ・アブレウ(Jose Abreu)一塁手の好守備に助けられ、ノーヒットノーランを成し遂げた。

 ホワイトソックスは、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)の23回に次いでMLBで2番目に多くのノーヒッターを輩出している。

 完全試合目前だったロドンは、9回1死ノーボール2ストライクで投じたスライダーがロベルト・ペレス(Roberto Perez)のつま先に当たり、ホワイトソックス史上4度目の大記録達成を逃した。

 ペレスに死球を与えた後、ロドンは台湾出身の張育成(Yu-cheng Chang)を三振に打ち取り二つ目のアウトを奪うと、最後はヨアン・モンカダ(Yoan Moncada)がジョーダン・ルプロウ(Jordan Luplow)の三塁ゴロをさばき、フィールドは歓喜に包まれた。

 新型コロナウイルス感染対策のため観客数が7100人に制限された本拠地ギャランティード・レート・フィールド(Guaranteed Rate Field)でロドンは、打者25人を連続して打ち取るなど114球で7つの三振を奪った。

 MLBでのノーヒットノーランは今季2人目で、ホワイトソックスからは2020年8月のルーカス・ジオリト(Lucas Giolito)以来のノーヒッター誕生となった。

 ロドンは「最高だ。チーム全員の力。信じられない。無理だ」と喜んだ。(c)AFP