【4月14日 AFP】中国政府は13日、国連(UN)の2021年通常予算分担金を同日、全額納付したと発表し、米国も「具体的な行動で多国間主義」を支えるため同様にすべきだと示唆した。

 中国は、国連の7つの平和維持活動(PKO)の分担金の残額も2月下旬に支払ったという。支払総額については不明。

 中国国連代表部は声明で「国連の通常予算とPKO予算の分担金負担国第2位の中国は、国連の活動を常に積極的に支援し、国際的な制度をしっかりと守り、具体的な行動で多国間主義を支えてきた」と述べた。

 国連の分担金負担国第1位は米国だが、国連によると、今年分の約7億ドル(約770億円)を含む約13億ドル(約1400億円)を滞納している。

 中国は声明で「国連憲章(UN Charter)に従い、財政上の義務を無条件で期限までに完全に果たし、責任ある大国として果たしている役割を示した」と表明。国連加盟国は「法的義務を果たし、事務総長の呼び掛けに積極的に応え、可能な限り速やかにすべての分担金を支払うべきだ」と主張した。(c)AFP