【4月13日 AFP】米大リーグ(MLB)のミネソタ・ツインズ(Minnesota Twins)は12日、ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)近郊で警官が若い黒人男性を射殺する事件が発生したことを受け、予定されていたボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)戦を中止したと発表した。

 11日にミネアポリスの北西に位置するブルックリンセンター(Brooklyn Center)で起きたこの事件では、黒人のダンテ・ライト(Daunte Wright)さん(20)が警官に拳銃で撃たれて死亡した。

 ツインズは発表文で、「きのうブルックリンセンターで起きた悲劇的な出来事や、それに付随して発展したさまざまな状況を考慮し、ミネソタ・ツインズはきょうの試合を行わないことがファンをはじめスタッフや選手、そして地域にとって得策になると判断した」と説明した。

 また、リーグ側や地元および州関係者と協議の上で今回の決断に至ったことも明かし、「ダンテ・ライトさんのご家族にお悔やみを申し上げる」と付け加えた。

 黒人男性のジョージ・フロイド(George Floyd)さんが殺害される事件の裁判中で状況がすでに緊迫していた中、この銃撃事件によってミネアポリスでは抗議デモや略奪行為が引き起こされている。

 一方、プロバスケットボール(NBA)のミネソタ・ティンバーウルブズ(Minnesota Timberwolves)も、事件の影響で同日行われる予定だったブルックリン・ネッツ(Brooklyn Nets)戦を延期した。(c)AFP