【4月12日 AFP】インドは12日、新型コロナウイルスの累計感染者数が1350万人に達し、ブラジルの1348万人を抜いて世界で2番目に感染者の多い国となった。

 人口13億人のインドではここ数週間で感染が急拡大しており、12日も16万8000人を超える過去最多の新規感染者が確認された。

 専門家は、州選挙に向けた集会や宗教行事など、公共の場でマスクを着用していない人が密集する状態が相次ぎ、新たな感染の波を引き起こしていると警告している。

 ジャワハルラール・ネルー大学(Jawaharlal Nehru University)のラジブ・タスグプタ(Rajib Dasgupta)教授(疫学)は、対人距離を取って並ぶ人は「もはや誰もいない」とAFPに語った。

 AFPの集計によると、直近7日間で新たに確認された感染者数は、インドでは87万3000人を超え、前週比で70%増加した。一方、ブラジルは49万7000人超で、前週比10%増。累計感染者数が世界最多の米国は49万人弱で、前週比9%増となっている。(c)AFP