【4月11日 AFP】クーデターに抗議する市民のデモに対する国軍の弾圧が続くミャンマーで、この週末で市民の犠牲者数が700人を超えた。

 現地の人権監視団体「政治囚支援協会(AAPP)」はクーデター以降、市民701人が死亡したと発表。一方、軍事政権は9日の発表で、死者数はこれを大幅に下回る248人だとしている。

 ミャンマーでは、2月1日に国軍がアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)国家顧問を拘束して以降、混乱が続いている。

 現地メディアによると、11日朝には国軍系ミャワディ銀行(Myawaddy Bank)の中部マンダレー(Mandalay)の最大の支店が攻撃され、爆発により警備員1人が負傷した。クーデター以降、多数の国軍系企業が市民による不買運動に直面しており、ミャワディ銀行には預金の引き出し客が殺到している。

 ここ数日、弾圧による流血の事態が激化している。

 AAPPによると、ヤンゴンの北東65キロにあるバゴー(Bago)で9日、治安部隊がデモ隊に向けて発砲し、82人が死亡した。(c)AFP