【4月10日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーメジャー第1戦、第85回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2021)は9日、米ジョージア州オーガスタのオーガスタ・ナショナル・ゴルフクラブ(Augusta National Golf Club、パー72)で2日目が行われ、ジャスティン・ローズ(Justin Rose、イングランド)が後続に1打差の通算7アンダーで首位を維持した。

 40歳のローズは、立ち上がりから崩れて4打差のリードをふいにしたが、後半に入ると3バーディーで挽回して前半の悪夢を振り払い、イーブンパーでホールアウトした。ラウンド後には、「きょうは最終的にはとても良い結果で終わることができた」と総括し、「正直なところ、一日を通して落ち着いていたし、かなり自信もあった」とコメントした。

 マスターズでは2位を2度経験しているローズは、第1ラウンドで「65」の好スコアを出し、同大会の初日としては1941年大会の後では最大となるリードを築いた。

 しかし、「これぞオーガスタ・ナショナルという一日だった。ほんのわずかに外しただけで追い込まれてしまう」と振り返るなど、この日は序盤の7ホールで4ボギーをたたき、一時は首位を明け渡した。それでも、終盤の猛チャージで見事に首位を奪還したローズは、「まだリードを保っているから、これからも楽しみながら突き進んでいく」と意気込んだ。

 1979年のファジー・ゼラー(Fuzzy Zoeller)氏以来となる初出場でのマスターズ制覇の可能性があるウィル・ザラトリス(Will Zalatoris、米国)は、通算6アンダーを記録してブライアン・ハーマン(Brian Harman、米国)と並ぶ2位に浮上。

 続いて、メジャー通算3勝の実力者で前週には4年ぶりのツアー優勝を果たしたジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)が、マーク・リーシュマン(Marc Leishman、オーストラリア)と共に通算5アンダーの4位タイにつけている。

 通算4アンダーの6位タイグループには、世界ランキング2位のジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)を筆頭に、松山英樹(Hideki Matsuyama)、トニー・フィナウ(Tony Finau、米国)、ベルン・ウィースバーガー(Bernd Wiesberger、オーストリア)、キム・シウ(Si Woo Kim、韓国)、キャメロン・チャンプ(Cameron Champ、米国)が並んだ。

 現全米オープン選手権(2020 US Open Championship)覇者のブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau、米国)は、ようやくドライバーショットが復調し、上がりの4ホールで3バーディーを記録するなどして通算1アンダーの17位タイにつけた。

 この日は54人が決勝ラウンドに進出した中、世界トップで前回覇者のダスティン・ジョンソン(Dustin Johnson、米国)は、最後の4ホールで三つスコアを落とし、通算5オーバーで予選落ちを喫した。

 また、それぞれメジャー通算4勝を誇るブルックス・ケプカ(Brooks Koepka、米国)とロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)に加え、リー・ウェストウッド(Lee Westwood、イングランド)もカットラインに届かなかった。(c)AFP/Jim SLATER