【4月10日 AFP】米アラバマ州にある米ネット通販大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)物流施設での労働組合結成の是非を問う従業員投票は9日、集計の結果、圧倒的多数で否決された。米国内の同社施設としては初となる労組結成をめぐり激しい議論を巻き起こしてきた運動は、失敗に終わった。

 インターネット上で公開された全米労働関係委員会(NLRB)の開票結果によると、総投票数3215票のうち反対が1798票となり、賛成の738票を大幅に上回った。残る数百票は異議が申し立てられたり、無効とされたりしたもので、現在もNLRBによる確認作業が続いている。

 投票は数か月にわたり激しい対立を生み、全米の注目を集めていた。今回の運動を立ち上げた小売・卸売・百貨店労働組合(RWDSU)は、アマゾンが従業員に対して不当な働きかけをしたとして、投票結果に異議を申し立てる意向を示している。(c)AFP