【4月9日 Xinhua News】米経済誌フォーブス(Forbes)はこのほど、第35回「世界長者番付」を発表した。世界経済が未曽有の打撃を受ける中、リスト入りしたビリオネア(保有資産10億ドル以上、1ドル=約109円)は2755人に達し、過去最高を更新した。また、中国のビリオネアの数が745人に達して初めて米国(724人)を抜き、注目を集めた。

 新たにランク入りしたビリオネアは493人に上り、17時間ごとに新たなビリオネアが1人誕生した計算となる。新たなビリオネアのうち、中国が40%余り、米国が2%を占めた。

 世界各国が新型コロナウイルス感染症の流行で甚大な影響を受けたにもかかわらず、ビリオネア2755人の保有資産の総額は初めて10兆ドルを超えて13兆1千億ドルに達し、前年から8兆ドル増加した。

 ビリオネアの地域分布は、アジア太平洋地域が1149人で最も多く、次いで米国の724人、欧州の628人だった。

 フォーブスは、2020年の中国経済が大多数の国々よりも好調で、この傾向は今年も続く可能性が高く、資本市場を有力に下支えすると分析している。

 また、中国の医療関連企業は全世界に新型コロナの検査キットや医療物資を提供しており、新規の中国人ビリオネアの10%以上がこうした医療関連企業の関係者となっている。このほか、資本市場改革により株式上場がしやすくなっており、それも中国人の財産増加につながっているという。(c)Xinhua News/AFPBB News