【4月9日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するアストンマーティン(Aston Martin F1)は8日、リザーブ兼開発ドライバーとしてニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)と契約したことを明らかにした。

 33歳のドイツ人ドライバーであるヒュルケンベルグは、F1のGPで優勝したことはないものの、アストンマーティンのチーム名がレーシングポイント(Racing Point)だった昨季、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の陽性者となった同チームのドライバーの代役としてレースに出場し、貴重な存在であることを自ら証明した。

 昨季の第5戦70周年記念GP(70th Anniversary Grand Prix)で7位に入り、第11戦アイフェルGP(Eifel Grand Prix 2020)でも8位を記録したヒュルケンベルグは、「セバスチャン(・ベッテル<Sebastian Vettel>)とランス(・ストロール<Lance Stroll>)が、何の問題もなく今シーズンを過ごせるように願っている」と正ドライバー2人について言及した。

 その一方で、「だけど、チームは僕が代役として頼りにできる存在であり、素晴らしい仕事をすることを分かっている」と胸を張り、「この契約にサインできて最高だし、シーズンを通じてチームの開発を手助けすることにも興味を持っている」とコメントした。

 これまでF1ではザウバー(Sauber)、ウィリアムズ(Williams)、ルノー(Renault)に所属していた経歴を持つヒュルケンベルグについて、アストンマーティンのオットマー・サフナウアー(Otmar Szafnauer)代表はF1に復帰させることができて喜んでいると話すと、「このような難しい時期において、能力と経験があるリザーブドライバーの必要性は、特に重要なものとなっている」との認識を示した。(c)AFP