【10月23日 AFP】今週末のフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)第12戦ポルトガルGP(Portuguese Grand Prix 2020)を控え、ニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)はレーシングポイント(Racing Point)のリザーブドライバーとしてスタンバイすべく、現地アルガルベ・インターナショナル・サーキット(Algarve International Circuit)に向かった。

 今季は2レースで緊急参戦を果たしたドイツ出身のヒュルケンベルグは、レーシングポイントの正ドライバーであるセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)とランス・ストロール(Lance Stroll)のどちらかが、体調不良もしくは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性となった場合に備えて近くで待機することになっている。

 ヒュルケンベルグは2週間前、独ケルン(Cologne)から車を飛ばして今季第11戦アイフェルGP(Eifel Grand Prix 2020)に駆けつけ、ストロールの代役として予選と決勝に出走。7月には英シルバーストーン(Silverstone)でも、新型コロナウイルスで陽性となったペレスの代わりに同様の仕事をこなしていた。

 ストロールはニュルブルクリンク(Nurburgring)で体調を崩し、レース後に新型コロナウイルスに陽性だったことが判明したが、それ以降は今週末のレースを控える中で検査は陰性となっている。

 レーシングポイントのオットマー・サフナウアー(Otmar Szafnauer)代表は、ヒュルケンベルグがポルトガル・ポルティマン(Portimao)に入ったことを認め、「そうだ、ニコはここにいる。それに、他のチームも初めてリザーブドライバーを連れてくることを選択したようだ。それは理にかなっている」と述べた。

 ヒュルケンベルグは第5戦の70周年記念GP(70th Anniversary Grand Prix)で7位、前走のアイフェルGPでは8位フィニッシュと今季出走したレースではいずれもポイントを獲得している。(c)AFP