【4月9日 AFP】男子テニス、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)の叔父で元コーチでもあるトニ(Toni Nadal)氏は8日、世界ランキング22位で成長著しい選手の一人である20歳の新星フェリックス・オジェ・アリアシム(Felix Auger-Aliassime、カナダ)を指導することを明らかにした。

 スペイン・マヨルカ(Mallorca)島にあるラファ・ナダル・アカデミー(Rafa Nadal Academy)で責任者を務めているトニ氏は、地元スポーツ紙マルカ(Marca)に対して、「オファーが届いたとき、彼には10日間アカデミーに来れば、私が提供できることが彼にふさわしいかそうでないか確かめられると伝えた」と話した。

 さらに、別の選手をコーチすることになるとは思っていなかったと付け加えた上で、「アカデミーのディレクターとして、素晴らしい大志を抱いている選手と協力できるし、それは自分の士気を高める良いチャレンジになる」とコメントした。

 現在60歳のトニ氏は、11日に開幕するモンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2021)で、オジェ・アリアシムとそのフランス人コーチであるフレデリック・フォンタン(Frederic Fontangat)氏に合流する。

 2017年に師弟関係を解消するまで、ナダルが計10度の全仏オープンテニス(French Open)制覇を含む四大大会(グランドスラム)計16回の優勝を成し遂げる手助けをしたトニ氏は、「ラファ(ナダル)と対戦しなければならなくなったら、両選手に敬意を表して、私はどちらのベンチにも座らないだろう。なぜなら、私はまだアカデミーのディレクターで、彼(ナダル)とは一緒に仕事を続けていくし、叔父であるからだ」と語った。

「しかし、彼が誰かに屈しなければならないなら、それはフェリックスになることを願う。ラファエルの叔父であることはやめられないし、私たちは長年にわたって関係を続けてきた。しかし、将来はフェリックスにナンバーワンになってもらいたい。今の彼は、プレーを改善しなければならない」 (c)AFP