【6月12日 AFP】男子テニス、ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)のコーチで叔父のトニ・ナダル(Toni Nadal)氏が11日、同選手による全仏オープンテニス(French Open 2017)10度目の優勝は「見事だった」と称賛した。

 今大会第4シードのナダルは同日、第3シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)に6-2、6-3、6-1で完勝。一つのグランドスラム大会で10度の優勝を飾った史上初の男子選手となった。また、3年ぶり15個目のグランドスラムタイトル獲得により、今週発表の世界ランキングでは2位に浮上することが決まっている。

 ナダルが3歳の頃からコーチを務めるも、今季限りでの退任を表明している56歳のトニ氏は「すべてが見事だった。私たちが想像していたより、ずっと速くて楽な試合だった」と振り返った。

 昨年のローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)は、手首のけがで3回戦を前に棄権。ナダルの前に新たな壁が現れたことを受け、多くの人からは、すでに度重なる故障に苦しんできた元王者の復活を疑う声も聞こえていた。

 しかし、今年は全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)で決勝まで進出すると、続くクレーコートシーズンはイタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2017)でドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)に喫した一敗を除き、モンテカルロ・マスターズ(Monte-Carlo Rolex Masters 2017)、バルセロナ・オープン(Barcelona Open Banc Sabadell 2017)、マドリード・オープン(Mutua Madrid Open 2017)でタイトルを総なめにした。(c)AFP