【4月7日 Xinhua News】中国遼寧省(Liaoning)盤錦市(Panjin)では、市内を流れる遼河の河口近くがタンチョウの重要な生息場所となっている。

 同市は2016年からこれまでにタンチョウ156羽の繁殖に成功。今年に入り人工繁殖させたタンチョウを野生に返す「五年計画」に着手した。

 遼河河口西岸の八仙岡エリアにあるツルの野生復帰拠点は、静かで植物や水生生物が豊富なことから、タンチョウに適した環境となっている。毎年、野生のタンチョウが巣を作って繁殖しており、昨年は51羽が越冬した。

 野生復帰拠点では現在、118羽が野生順化訓練を受けており、今年7~8月に時機を見て自然に返されることになっている。

 同市は今後、毎年80羽の人工繁殖を計画している。野生復帰拠点での訓練の後、段階的に野生復帰を進めることで、タンチョウの個体群と飛来数の拡大が期待される。(c)Xinhua News/AFPBB News