【4月5日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)の大谷翔平(Shohei Ohtani)は4日、シカゴ・ホワイトソックス(Chicago White Sox)戦に投手と打者で同時出場した。投げては初回を0点に抑えると、打ってはその裏に本塁打を放ち、二刀流選手として好調なシーズンの滑り出しをみせた。

 大谷は、MLBでは自身初となる投手と打者の同時出場を果たして歴史をつくると、まずは1回の表に見事な投球を披露。その裏には相手先発のディラン・シース(Dylan Cease)の初球をたたき、今季2号となる飛距離137メートルの特大の一発をたたき込んだ。

 投手が2番に入るのは、MLBでは1903年にセントルイス・カージナルス(St. Louis Cardinals)でプレーしたジャック・ダンリービー(Jack Dunleavy)以来となった。

 大谷は5回表に本塁ベースカバーへ入った際、走者と接触してそのまま降板したが、球団広報は重傷ではなく、負傷による交代でもないと発表し、5日に再検査を受けるとしている。 

 この日の大谷は結局、打者としては3打数1安打、投手としては4回3分の2、92球を投げて被安打2、5四球、7奪三振、3失点の内容だった。

 試合は9回裏、ジャレッド・ウォルシュ(Jared Walsh)にこの日2発目となるサヨナラ3点本塁打が生まれ、ホームのエンゼルスが7-4で勝利を収めている。

 大谷は昨季までMLBでは53イニングしか投げておらず、挑戦1年目の終わりにトミー・ジョン(Tommy John)手術を受けて以降は投手としての出場がほとんどなかったが、球団は今季開幕前から、投手と打者両方での起用に全力を尽くしていくと話している。(c)AFP