【4月5日 AFP】男子ゴルフ米国ツアー、ヴァレロ・テキサス・オープン(Valero Texas Open 2021)は4日、米テキサス州サンアントニオ(San Antonio)のTPCサンアントニオ(TPC San Antonio、パー72)で最終日が行われ、元世界ランキング1位のジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)が約4年ぶりのツアー勝利を挙げ、次週の第85回マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2021)に向けて調子を取り戻してきた。

 マット・ウォレス(Matt Wallace、イングランド)と並ぶ首位タイから出たスピースは、7バーディーを記録してスコアを6ストローク伸ばし、通算18アンダーをマーク。同組のチャーリー・ホフマン(Charley Hoffman、米国)に一時は1打差まで詰め寄られたが、17番でバーディーを沈めて粘るホフマンを2打差で振り切った。ウォレスが4打差の3位に入った。

 2017年の全英オープン(The 146th Open Championship)でメジャー3勝目を挙げて以来、ツアー勝利から遠ざかっていたスピースだが、今季メジャー初戦のマスターズを前に有数の要注目選手であることを改めてアピールしている。スピースは2015年のマスターズで21歳にしてメジャー初優勝を飾り、同年の全米オープン選手権(2015 US Open Championship)も制覇した。

 スピースは「自分にとってはとてつもなく大きな勝利だ」と話し、「もちろん、もうずっと長いこと待ち望んでいた優勝だ」と続けた。

 さらに「最後はもっと感情があふれると思っていたけど、そうならなくて良かった」とコメント。「楽しいバトルだった」とホフマンとの争いのおかげでいっそう価値ある優勝になったと付け加えた。

「今は夢のような気分だ」と喜んだスピースは、「このスポーツは山あり谷ありだ。こんなに長くかかるとは思っていなかった。以前の勝てていた頃は、多くのことを当たり前に思い過ぎていたのかもしれない」と振り返っている。「ここで優勝するのは本当に難しいことだし、今回もこれまでと同じように、この勝利をできるだけ堪能する」 (c)AFP