【4月4日 AFP】20-21イングランド・プレミアリーグは3日、第30節の試合が行われ、勝ち点を大きく離して首位に立つマンチェスター・シティ(Manchester City)は2-0でレスター・シティ(Leicester City)を下し、タイトルに近づいた。

 シティは今季公式戦で敵地での連勝を15に伸ばし、暫定ながら2位マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)との勝ち点差を17に開いた。2試合消化の少ないユナイテッドは、4日のブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC(Brighton & Hove Albion FC)戦でその勝ち点差を縮めることはできるが、ジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督率いるシティがここ4シーズンで3度目の優勝を祝うことは時間の問題となっている。

 敵地キングパワー・スタジアム(King Power Stadium)に乗り込んだシティは、後半にベンジャミン・メンディ(Benjamin Mendy)とガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)がそれぞれ得点を決めた。

 一方、チェルシー(Chelsea)はウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)に2-5で敗れ、フランク・ランパード(Frank Lampard)前監督を引き継いだトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督の下で続いていた無敗記録が14で途切れた。

 本拠地スタンフォード・ブリッジ(Stamford Bridge)でチェルシーはクリスティアン・プリシッチ(Christian Pulisic)が27分に先制点を挙げたものの、その2分後にチアゴ・シウバ(Thiago Silva)がこの日2枚目のイエローカードを受けて退場となった。

 19位に沈んでいるWBAはその恩恵にあずかり、ハーフタイム直前にはマテウス・ペレイラ(Matheus Pereira)が立て続けに得点を決めた。

 1月にトゥヘル監督が就任してからホームで初失点を喫したチェルシーは、公式戦で続いていたクリーンシートが7試合で止まった。

 動揺したチェルシーは、後半はお手上げ状態となり、カラム・ロビンソン(Callum Robinson)の2得点とエンバイェ・ディアニェ(Mbaye Diagne)のゴールを許した。

 メイソン・マウント(Mason Mount)が1点を返したチェルシーがホームでのリーグ戦で5失点を喫したのは、2011年以来となった。

 チェルシーは4位の座を守っているものの、今節の試合を残しているトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)とウェストハム(West Ham)に追い抜かれる可能性がある。

 リバプール(Liverpool FC)はアーセナル(Arsenal)に3-0で勝利し、チェルシーの敗戦にも乗じてトップ4との勝ち点差を2に縮めている。

 シティのこの日の白星で連覇の可能性がついえたリバプールだが、途中出場のジオゴ・ジョタ(Diogo Jota)の2ゴールとモハメド・サラー(Mohamed Salah)の得点で勝利して1月以来となる連勝を飾り、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2021-22)出場権争いに舞い戻っている。(c)AFP/Steven GRIFFITHS