【4月4日 AFP】女子ゴルフ米国ツアーメジャー第1戦、ANAインスピレーション(ANA Inspiration 2021)は3日、米カリフォルニア州ランチョミラージュ(Rancho Mirage)のミッションヒルズCC(Mission Hills Country Club、パー72)で3日目が行われ、首位パティー・タバタナキット(Patty Tavatanakit、タイ)が通算14アンダーで後続とのリードを5打差に拡大し、メジャーでのツアー初優勝に王手をかけた。

 この日1打差で出た21歳のパティーは、緊張した様子を全く見せずに7バーディーを奪い、5アンダー「67」と大きくスコアを伸ばして差を一気に広げた。

 4日の最終日ではメジャータイトルや自身を追いかけるビッグネームではなく、いかにして改善するかに集中すると述べ、「きょうのことは忘れる」とコメント。この日は3連続バーディーで発進するなど圧巻のラウンドとなったが、「素晴らしい一日だった。それを認めた上で、もう過去のこと」とし、「自分が考えられるのは、あす何ができるか、きょうのラウンドから何を改善できるかということだけ」と気を引き締めた。

「68」を記録した前回覇者の李美林(Lee Mi-Rim、イ・ミリム、韓国)と、ノーボギーの「66」と猛チャージを見せたアリー・ユーイング(Ally Ewing、米国)が通算9アンダーの2位タイに浮上した。

 1年以上ぶりの実戦となっている中国のベテラン、馮珊珊(Shanshan Feng、フォン・シャンシャン)はイーブンパー「72」で通算8アンダーの単独4位。元世界1位の朴仁妃(In-Bee Park、イン・ビー・パーク、韓国)とイングランドのチャーリー・ハル(Charley Hull)が通算7アンダーで5位タイとなった。

 現世界1位の高眞榮(Jin Young Ko、コ・ジンヨン、韓国)と元ナンバーワンのリディア・コー(Lydia Ko、ニュージーランド)は、モリヤ・ジュタヌガーン(Moriya Jutanugarn、タイ)、ガビー・ロペス(Gaby Lopez、メキシコ)と通算6アンダーの7位タイで並んだ。

 日本勢では「75」の河本結(Yui Kawamoto)が通算1アンダーの39位タイに、フィリピン国籍で出場している笹生優花(Yuka Saso)は「77」で同1オーバーの53位タイに、畑岡奈紗(Nasa Hataoka)は「74」で同2オーバーの61位タイにそれぞれ後退した。(c)AFP