【4月2日 AFP】女子ゴルフ米国ツアーメジャー第1戦、ANAインスピレーション(ANA Inspiration 2021)は1日、米カリフォルニア州ランチョミラージュ(Rancho Mirage)のミッションヒルズCC(Mission Hills Country Club、パー72)で開幕し、メジャー初挑戦となるパティー・タバタナキット(Patty Tavatanakit、タイ)が6アンダーで首位に立ち、フィリピン国籍で出場している笹生優花(Yuka Saso)は3アンダーで8位タイと好スタートを切った。

 メジャーの緊張感にのみこまれる様子が一切なかったパティーは、馮珊珊(Shanshan Feng、フォン・シャンシャン、中国)とレオナ・マグワイア(Leona Maguire、アイルランド)を1打差の2位に抑えている。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)に翻弄(ほんろう)された昨年のルーキーシーズンを経て、メジャー2年目を迎えている21歳のパティーは「きょうは非常に穏やかでリラックスした一日だった」と振り返り、「自分のゲームプランに忠実だったし、あまり欲を出さなかった。メジャー大会だということは分かっている。コースが本当に難しい」と続けた。

 2位タイの2選手を除き、首位から3打差以内に12人がひしめくなど上位は混戦となっており、4アンダーを記録したメジャー通算2勝のアンナ・ノードクイスト(Anna Nordqvist、スウェーデン)やアリヤ・ジュタヌガーン(Ariya Jutanugarn、タイ)、モリヤ・ジュタヌガーン(Moriya Jutanugarn、タイ)、メーガン・カン(Meghan Khang、米国)が4位タイで並んでいる。

 また、笹生や世界ランク1位の高眞榮(Jin Young Ko、コ・ジンヨン、韓国)ら計8人が3アンダーで8位タイとなっており、朴仁妃(In-Bee Park、イン・ビー・パーク、韓国)、リディア・コー(Lydia Ko、ニュージーランド)、ソフィア・ポポフ(Sophia Popov、ドイツ)、レクシー・トンプソン(Alexis “Lexi” Thompson、米国)、ミシェル・ウィー(Michelle Wie、米国)らは2アンダーで16位タイにつけている。

 21か月にわたる休養からの復帰2戦目となったウィーは、13歳で初出場を果たした2003年大会のことを思い出したと述べた。

 ウィーは「きょうは13歳のときのようだったと言わざるを得ない」とコメントした上で、「あちらこちらに打ち込んでしまってやや苦しんだが、感覚は良い。これが私のスタイルなんだと思う」と語った。

 日本勢では河本結(Yui Kawamoto)が1アンダーで30位タイ、渋野日向子(Hinako Shibuno)がイーブンパーで49位タイ、上原彩子(Ayako Uehara)が1オーバーで70位タイ、野村敏京(Haru Nomura)が2オーバーで85位タイ、畑岡奈紗(Nasa Hataoka)が3オーバーで93位タイ、原英莉花(Erika Hara)が6オーバーで116位タイとなっている。(c)AFP