【4月15日 AFP】仏北西部ルマン(Le Mans)で、「鈴豆腐(Suzu Tofu)」の工房を営む小川智早(Chisa Ogawa)さん。小川さんは、パリの日本料理店に豆腐を提供していた鈴木昭(Akira Suzuki)さんから2015年に経営を引き継ぎ、工房をパリからルマンに移転した。

 昨年9月からはフランス南西部で栽培されている有機大豆を使用した豆腐の販売を開始。それまでは日本から輸入した大豆を用いていたが、環境に配慮し、フランス産大豆で試作を重ねてきた。食品としての大豆の歴史が長い日本と異なり、欧州での品種探しには時間を要したという。

 日本から輸入した天然にがりを使用し、昔ながらの製法にこだわった豆腐作りをしている。使用する大豆は年間1.5トン。豆腐は「ミシュランガイド(Michelin Guide)」の星付きシェフによる本格的な一品料理として、あるいはメインディッシュに添えられてテーブルに並ぶ。(c)AFP