【4月1日 CGTN Japanese】王毅(Wang Yi)国務委員兼外交部長(外相)は3月31日、福建省(Fujian)南平市(Nanping)でシンガポールのビビアン・バラクリシュナン外相と会談しました。王外交部長は、バラクリシュナン外相が新型コロナウイルス感染症発生以来の外遊で中国を訪れたことに歓迎の意を示し、「習近平(Xi Jinping)国家主席は昨年、リー・シェンロン首相と電話会談し、両国関係の発展に戦略的な指針を打ち出しており、両国関係は感染症拡大の影響を乗り越え、着実に発展している」と述べました。また、シンガポールと戦略的な交流を強化し、実務的な協力を深め、地域の平和と安定を維持し、グローバルガバナンスを改善するために共に努力し、平和と発展に取り組む積極的なシグナルを世界に発信していく中国側の姿勢を改めて表明しました。

 王外交部長は「双方が共同で中国・東南アジア諸国連合(ASEAN)関係のレベルアップのために努力する必要がある。中国側はASEANを中心とした地域協力の枠組みを断固として支持し、東アジア共同体の整備を加速させていく」と述べた上で、「ミャンマーは中国と国境がつながる隣国であり、ASEANの重要な一員でもある。ASEANが内政不干渉の原則を堅持することを歓迎し支持する。『ASEANモデル』でミャンマー情勢の鎮静化と安定のために寄与していきたい」と表明しました。

 これに対してバラクリシュナン外相は、中国共産党創立100周年を祝い、中国が人類史上で大きな成果を収めたことを高く評価し、中国が貧困脱却で得た全面的な勝利を称賛しました。さらに「中国側と各分野の互恵協力を深化させ、両国関係の一層の発展を促していく。双方は地域の全面的な経済パートナーシップ協定の締結を積極的に推進し、保護主義に反対し、貿易の自由化と地域経済の一体化を推進するという明確なシグナルを発していく」との考えを示しました。(c)CGTN Japanese/AFPBB News