【2月7日 CGTN Japanese】2022年の北京冬季五輪が2月4日で残り1年のカウントダウンに入ります。2000日以上にわたる準備を経て、2022年北京冬季五輪・パラリンピックの北京、延慶、張家口の3大競技エリアの競技場建設は2020年末までにすべて完了し、大会の準備作業は新たな段階に入りました。

 昨年、新型コロナの影響で、人的往来において世界規模の中断、遅延が発生し、東京五輪・パラリンピックを含む数多くのスポーツ大会の延期が相次いで発表され、世界のスポーツ界は一時停止状態となりました。このような状況の中で、北京冬季五輪の競技場がコロナの影響を排除して期限通りに完成したのは、実に容易なことではありません。

 北京冬季五輪の準備作業は2015年に開始して以来、インフラ建設が着実に推進され、北京・張家口高速鉄道と北京・崇礼高速道路が全線開通し、大会の運行とサービス保障も段取り良く展開されてきました。工事条件が最も厳しかった延慶競技エリアは水、道路、電気、通信がないゼロ状態から、わずか3年で中国初のボブスレーコースと五輪基準を満たしたアルペンスキー競技場を建設しました。国際オリンピック委員会のバッハ会長は先日のインタビューで、北京冬季五輪の準備作業について、「奇跡のようだ」とたたえました。

 このほか、既存の競技場の改造と再利用により、北京冬季五輪競技施設の建設工期は大幅に短縮されました。中国は持続可能、節約の理念に基づき、2008年北京五輪の競技場を十分に利用し、五輪競技場の夏から冬への転換を実現させました。「水立方」と呼ばれる国家水泳センターは「氷立方」に変身し、改造される競技施設の中で初めて完成した競技場となりました。五棵松体育館は改造によって、6時間以内にバスケットボールからアイスホッケーの競技場へと切り替えることができます。首都体育館に製氷機能が導入され、ショートトラックとフィギュアスケートの2種の試合が開催されます。これらの競技場は冬季五輪後、国内外の大会を開催できるほか、専門的なトレーニング場、または一般市民が楽しめるスポーツテーマパークなどにも利用できます。

 新型コロナの発生がもたらした「不確実性」は、世界のスポーツ界が遭遇した最大の課題と言えます。そんな中、北京冬季五輪の準備作業の着実な推進は、世界のスポーツ界に「確実性」を注ぎ込みました。2008年北京五輪を通じて、中国は世界に自らの悠久の歴史、文化と魅力に満ちた現代の風景を見せました。2022年の北京冬季五輪の開催時には、より包容力を持つ、開放的、文明的なイメージを示すことになるでしょう。2022年、北京へようこそ。(c)CGTN Japanese/AFPBB News