【4月11日 AFPBB News】40年前の1981年4月12日、米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトル「コロンビア(Columbia)」がフロリダ州のケネディ宇宙センター(Kennedy Space Center)から打ち上げられた。

 初飛行は2日間にわたって行われ、米国人宇宙飛行士2人が搭乗し、軌道上を周回後、無事に帰還した。

 スペースシャトルはその後、1982年の「チャレンジャー(Challenger)」、1983年の「ディスカバリー(Discovery)」、1985年の「アトランティス(Atlantis)」、そして1986年に爆発事故を起こしたチャレンジャーを継ぐ形となった1991年の「エンデバー(Endeavor)」と続いた。

 コロンビアという名前は18世紀の米国人、ロバート・グレイ(Robert Gray)の帆船に由来。グレイはマサチューセッツ州ボストン(Boston)を起点に世界一周を果たした初の米国人で、他にも初めて世界を一周した米海軍の船や、月面着陸に初めて成功したアポロ11号(Apollo 11)の司令船にコロンビアの名が付けられている。

 1994年7月8日には、日本人女性初の宇宙飛行士となった向井千秋(Chiaki Mukai)氏がコロンビアに乗船し、13日間にわたる宇宙ミッションに携わった。

 米国の宇宙探査史にその名が刻まれたコロンビアだったが、2003年2月1日、28回目のミッションの帰還の際に空中分解し、乗員7人全員が死亡した。(c)AFPBB News