【3月30日 AFP】昨年5月に米ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)で黒人男性ジョージ・フロイド(George Floyd)さんが白人警官に首を圧迫されて死亡した事件で、殺人などの罪に問われた元警察官デレク・ショービン(Derek Chauvin)被告の公判が29日、始まった。

 検察側は、ショービン被告が微罪で拘束されたフロイドさんを約9分間にわたって押さえつけたことに正当性がなかったことを示すために、事件当時の動画を映写した。

 ミネソタ州検察局のジェリー・ブラックウェル(Jerry Blackwell)検事は、フロイドさんは9分29秒にわたって首を押さえつけられ、意識を失うまでに27回「息ができない」と訴えたと述べた。

 また、被告の力の行使が誰から見ても異常で危険な行為だったことを証明しようと、3人の証人を出廷させた。

 一方、弁護側は、フロイドさんの死因は窒息ではなく、薬物と疾患だと主張した。

 警察に19年勤めたショービン被告は、殺人と過失致死の罪に問われている。最も重い第2級殺人罪で有罪になれば、40年以下の禁錮刑が科される。(c)AFP/Agnes Bun and Joy Powell