【3月30日 AFP】28日に行われた21F1開幕戦バーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2021)で最後にフィニッシュラインを切ったハース(Haas F1 Team)のミック・シューマッハ(Mick Schumacher)は、父ミハエル(Michael Schumacher)氏よりはるかに良いデビュー戦を飾ったが複雑な心境でいる。

 F1初参戦のレースでミックが16位完走を果たしたのに対し、通算7度の選手権制覇を誇るミハエル氏は、1991年ベルギーGP(Belgium Grand Prix)でのデビュー戦で1周目にクラッチが故障し、あえなくリタイアとなった。

 ミックは開幕戦を終えた後、「全体的には90パーセント満足で、10パーセントはそうでなかった」と話し、「セーフティーカーが入った後の再スタートでは、スピンというミスをしたけれど、たくさんのことを学んだ」とコメント。

「幸運なことに、それでも走行可能で全て問題なかったので、レースを続行できたし、週末を通して経験を積み重ね続けることができた」と続け、「ただ残念だったのは、集団の中で走行することや、せめて数周だけでも差を詰めようとできなかったことだ」と付け加えた。

 また、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)がトップチェッカーを受けた際、自身が周回遅れで走行している中で花火が上がったことについては、「いらいらしたし、気が散ってしまった」と明かした。

 一方、2021年シーズンのルーキーで最高のパフォーマンスを披露したのは、アルファタウリ(AlphaTauri)の角田裕毅(Yuki Tsunoda)だった。20歳の角田は9位に入り、2016年にマクラーレン(McLaren)でデビューしたストフェル・バンドーン(Stoffel Vandoorne)以来となる初出場でのポイント獲得を果たした。(c)AFP